実力をつけたい。
これはすべての人が考えていることだと思います。
私も毎日実力を高めたいと思っています。
では、実力とは何なのか。
この定義があいまいなために、あやふやになっていることも多いのではないでしょうか。
ですので、今日は実力について思うことを述べてみたいと思います。
まず、実力とは、状況に応じて必要な付加価値を出す力、言い換えれば状況に応じて必要な結果を出す力だと認識しています。
知識もスキルも人間性もソフトスキルもすべて、価値をだし結果を出すために習得しているはずです。
その結果というものも
ビジネスにおける結果
友人関係における結果
家族に対する結果
恋愛関係に対する結果
など、多岐に渡ります。
そのような人生における様々な状況で価値を提供し、結果を出す力こそ実力と考えています。
この実力を考えるうえで、個人として結果を出す実力と、組織として結果を出す実力に分類することが大切であると思っています。
1.個人として結果を出す実力
個人として結果を出す実力は、
受験勉強で結果を出す
個人スポーツおいて結果を出す
自分に割り振られた役割において結果を出す
属人生の高い専門的な役割で結果を出す
状況などで多く求められます。
その時に重要な能力が、
① 専門知識や専門スキル
② 継続力や忍耐力
③ 課題発見能力や問題解決能力
などが挙げられると思います。
① 専門知識や専門スキル
ビジネスでもスポーツでも専門知識や専門スキルはとても重要です。公認会計士の試験で言えば、高度な専門家として備えなければいけない知識を理解するとともに、それを習得する力といえると思います。
また、スポーツで言えば必要なスキルを習得し、戦術的なものを理解する力になると思います。
② 継続する力や忍耐力
何事でも、その道で一流になるためには、継続して物事に打ち込むことが必要になります。この継続する力には何のためにそれを実行するのか、その能力を身に付けて何をしたいのかという目的意識が重要ですが、もう一つは挫折や困難に負けない心の強さが必要になります。
達成したい目標が高ければ高いほど、その過程での挫折や困難も多くなります。この時に継続するためには、失敗の捉え方や強いマインドなどの要素が大切になります。
公認会計士の勉強で言えば、勉強のモチベーションが上がらない時や、なかなか成績が向上しない時にどれだけしっかりと継続できるかという力になります。
③ 課題発見能力と課題解決能力
どんな目標であっても、目標を達成するためには、現状を正しく把握し、目標達成のために必要な要素を把握することが不可欠です。
全体像を知り、それを構成要素に分解し、現状を知り、構成要素ごとに何を実行すればいいのかを把握する力。これこそ、課題発見能力だと思います。
課題を発見した後には、それを限られた資源の中でどのように配分すれば効率よく目標を達成できるのかを分析し、正しい計画を立案する力。
そして、計画を立案したら、実行し、適時修正を図りながら課題を解決する力が求められます。
公認会計士の勉強であれば、合格までに必要な実力を把握し、理解の度合いや反復の量を仮定し、それを計画に落とし込み、答案練習などでチェックする。そして必要に応じて計画を修正し続け、徐々に目標達成に必要な実力を養成していく力になります。
そのうえで、素直さや柔軟性などが求められます。
上記のようなことができれば、個人として結果が出せるものについては結果を出す実力が養成できると思います。
2.人と協力して結果を出す力
次に、周りの人と協力関係を築いて結果を出す力に必要な力はどうでしょうか。
そのために、特に重要な力が、
① 正しい目標を設定する力
② 相手を理解する力
③ 相手が求めているものを提供する力
④ 人としての誠実性・魅力
などがあると思います。
① 正しい目標を設定する力
周りの人と協力関係を築いて結果を出す力では、まず正しい目標を設定する力が何よりも重要になります。自分だけがメリットを得る目標ではなく、相手もメリットを得る目標を設定することが不可欠になります。
恋愛や家族関係であれば、みんなが幸せに感じる目標を設定しないと良好な関係は長続きしないですし、会社でも社長が自分が贅沢をするために従業員に頑張れと言っても、誰も社長がベンツに乗ったり豪邸に住むために頑張る気は起りません。
仕事でも、チームメンバー全員が同じく目指せる目標を設定することが不可欠です。
会計士の勉強で言えば、家族は比較的、無条件で協力してくれると思います。それはみなさんが合格することが同じようにうれしいからです。しかし、勉強仲間と協力関係を築くためには、みんなが合格しやすくなるような目標を設定死すことが必要です。お互いのおすすめの勉強方法を教えあったり、お互いの質問に答えあう。また、モチベーションが上がらない時には、一緒にリフレッシュしたり、時には高めあったりする関係が築ければ最高です!
自分だけが合格すればいいという目標では周りの多くの人の協力は得られず、結局は目標を達成しずらいということになりかねません。そういう意味では、広い意味では、個人で達成できるという目標も周りの人と色々な部分で協力しているという認識は重要であると思います。
② 相手が何を求めているのかを理解する
異なる価値観や立場の人が、何を考え、何を求めているのかを理解する力はとても重要です。相手が何を求めているのかを理解できなければ、お互いにメリットのある目標を設定することもできません。
そのためには、人間という生き物自体に強くなり、人の内面や心理などについてもできる限り理解できるように努めることが重要です。この力は、多くの人と関わり、色々な衝突や議論を繰り返す中でしか養われない力だと思います。また、切羽詰まった時にこそ人の本性が出るのでそういう場面をどれだけ多く経験するのかも大きな影響を与えると思います。
③ 相手が求めている価値を提供する力
これは、相手の求めることを理解し、相手もメリットのある目標を設定した後に、自分が求められる価値を提供する力であり、上述した個人として結果を出す力に該当します。
④ 人としての誠実性や魅力
最後に人としての誠実性と魅力が重要になります。やはり誠実でないと人と信頼関係が築けず、なかなか人と協力して成果を出すことが難しくなります。うそをつく、自分だけの利益を優先する、相手を思いやる気持ちに欠けるような人と一緒にいたくないと思うのは当然です。
そのため、誠実で人としての魅力を磨くことも同時に求められます。このような力は、人として正しく生きるとはどういうことであるのかを考え続けることや、自分ならそのような人と一緒にいたいか、一緒に仕事をしたいかを考えることで理解しやすくなると思います。
仕事で結果を出したい、家族と良好な関係を築きたい、恋人と良好な関係を築きたい、仲間と良好な関係を築きたい。すべてのことは、上記の個人としての実力とチームとしての実力が関わってきています。
仕事だろうが、人間関係だろうが、勉強だろうが、上記の色々な力を養成するいい機会なのだと考えることで、すべての経験からより実力を養成しやすくなると思っています。また、多くの実力は目に見えないものであり、なかなか数字などで表現できるものでなく、短期間で一気に習得できるものでもないので、長い人生で、じっくり向き合うことで、徐々に養えるのではないでしょうか。
公認会計士の勉強中にも、上記すべての実力を養うことができるので、是非色々なアンテナを張って、合格を勝ち取るのはもとより、合格時に人としての実力をより多く身に付けてほしいなと思っています!
また、今色々な困難に直面して悩みを持っている方にも、目の前に困難がある時ほど、それを乗り越える過程で、上記のような様々な実力が養成できているという視点も大切にしてもらえると、モチベーションの維持に効果が高いと感じています!!
さあ、日々、目の前のことに本気で取り組んで、大きく成長するとともに、色々な成果をつかみ取っていきましょう!!
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